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たんぱく質の消化吸収を助ける酵素や栄養素

この記事を読むとわかること
- たんぱく質の消化吸収を助ける主な酵素とその働き
- たんぱく質の吸収効率を高める栄養素
- 効果的に摂取するためのポイントと注意点
たんぱく質を体重掛ける何グラム・・・という情報はよく知られていますが、摂取したたんぱく質がそのままそっくり活用されるわけではありません。効率良くたんぱく質を吸収させるための栄養について詳しく解説します。
たんぱく質の消化を助ける酵素
たんぱく質は食べた後、胃や小腸でさまざまな酵素によって分解され、アミノ酸にまで分解されてから吸収されます。
これらの酵素はすべて「体内で自然に作られる」もので、食事から直接摂取する必要はありません。
ただし、胃腸や膵臓が弱っていると分泌量が減り、消化不良の原因になることもあります。
主に以下の酵素が関与しています。
- ペプシン(Pepsin):胃液に含まれる酵素で、たんぱく質をペプチドに分解
- トリプシン(Trypsin):膵臓から分泌され、小腸でさらに細かく分解
- キモトリプシン(Chymotrypsin):トリプシンとともにペプチドを小さなアミノ酸鎖に分解
- ペプチダーゼ(Peptidase):最終的にアミノ酸まで分解し、吸収を可能にする
これらの酵素はもともと体に備わっているもので、バランスの取れた食事や十分な栄養摂取、そしてストレスを減らすことで、分泌を正常に保つことができます。
消化酵素の働きを高める栄養素
消化酵素は体内で自然に作られますが、栄養状態によってその働きが大きく変わります。
体内で酵素そのものが十分に分泌されていても、補助的な栄養素が不足していると機能が低下します。
ここでは、たんぱく質の消化吸収を助ける主要な栄養素を紹介します。
- ビタミンB6:アミノ酸代謝をサポートし、たんぱく質の再合成を促進
- 亜鉛:酵素の合成に関わり、消化酵素の働きを維持
- マグネシウム:エネルギー代謝や酵素反応の補助に関与
- ビタミンC:コラーゲン合成を助け、アミノ酸の利用効率を高める
- 消化酵素サプリメント:食事で摂りきれない場合の補助として有効
足りていないものはサプリメントで補うとコスパがかなり良いのでおすすめです。もし食べ物でこれらの栄養素を摂取したい場合は次の項目で主な食材をご紹介します。
たんぱく質の吸収を高める食べ物一例
- ビタミンB群を含む食品:玄米、卵、まぐろ、バナナなど
- 亜鉛を含む食品:牡蠣、赤身肉、かぼちゃの種
- マグネシウムを含む食品:ナッツ類、海藻、豆類
- 発酵食品:ヨーグルト、納豆、味噌など(腸内環境を整える)
また、よく噛んで食べることも重要です。唾液中の消化酵素「アミラーゼ」だけでなく、咀嚼により胃酸分泌が促進され、ペプシンの働きが活発になります。
たんぱく質の吸収を妨げるもの
逆にたんぱく質の吸収を阻害するものもあり、完璧に避けることはできませんが一応頭に入れておいた方が良いと思います。
- 過度な脂質・・・消化を遅らせるため
- 冷たい飲み物の飲み過ぎ・・・胃酸分泌を抑えるため
- 極端な食物繊摂取・・・たんぱく質の吸収を阻害する場合がある
健康的な食生活をしていれば、過度にたんぱく質の吸収を阻害することはないと思いますが、普段の食生活で思い当たることがあれば注意したほうが良さそうですね。

